top of page

【水草】ナヤス(育て方・適応水質・適応水温・増やし方)

【水草】ナヤス(育て方・適応水質・適応水温・増やし方)

 

名称 ナヤス  学名 Najas sp.  

  • 原産 日本・世界各地  光量 普通20W*2〜4本  水質 弱酸性〜弱アルカリ性 硬度 軟水〜中硬水 水温 20〜28℃ 形態 有茎水草 栽培 さし芽 CO2  必要無し

(水草)ナヤス(無農薬)(1パック) 価格:650円(税込、送料別)

「ナヤス」とは

ナヤスは、細長く透明な緑色の葉をもつ沈水性の水草です。「ナヤス(Najas)」は、イバラモ属の総称です。「◯◯・ナヤス」といった様に、ナヤスにも複数の種類があり、イバラモ属の植物は、約40種類が知られています。類似した形態のものも数多く、見た目だけの判断が難しいので、種子の表面にある模様などの、微細構造の違いで分類する種もあります。ナヤスの仲間は前述した通り、種類数が非常に多く、分布も日本をはじめ世界各地で、正確な種類の同定は難しいですが、形状はどれも似た形状で、栽培も容易なものが多いです。

ただし、「ラージ・ナヤス」は少々難易度が高いので、注意が必要です。(詳細については後述します。)

ナヤスと呼ばれる水草には、ホッスモ(Najas graminea)やナヤス・インディカ(Najas indica)などイバラモ属の他、「イトモ(Potamogeton pusillus)」などポタモゲトンの仲間をナヤスと呼ぶ例もあります。

日本に生息するナヤスの仲間には

イトイバラモ (Najas yezoensis)

イトトリゲモ (Najas japonica)

イバラモ (Najas marina)

オオトリゲモ (Najas oguraensis)

トリゲモ (Najas minor)

ホッスモ (Najas graminea)

ヒメイバラモ (Najas tenuicaulis)

ヒロハトリゲモ (Najas foveolata)

ムサシモ (Najas ancistocarpa)などがあります。

ナヤスの仲間の植物は、細い葉を水中に展開する、沈水性の水草です。

ナヤスは細く折れやすい茎に針型で2~3cmのグリーンの水中葉を付け、各茎節から脇芽をふきます。

葉は葉柄を持たず、又状に分枝する葉には葉縁に鋸歯を有します。(鋸歯があることが多いですが、ホッスモのようにほとんど鋸歯が見られない場合もあります。)

葉がやや深い緑色をしていて、葉脈は褐色を呈しています。茎の色も葉脈同様褐色をしていて、それが和風な感じをさせているように思えます

水上葉になることはありません。

根を出して砂に固定するものの、その根は殆どが1本で長く伸びます。また、茎節から水中根を出す場合もあります。

通常、葉腋に種子をつくります。ナヤス(Najas)の由来は、泉の妖精であるナーイアスです。これは、イバラモ属の植物が水草であるためです。ナヤスは草体が非常に繊細で、折れやすいことから、熱帯魚ショップなどで市販されることは少なく、ほとんどの場合、運送時の振動等でバラバラになります。ただし、丈夫な性質で破片からでも成長する為、育成には問題ありません。他の水草に混入する場合も見られます。

 

育て方

ナヤスは水質に対する適応力が幅広く、育成は容易で、すぐに水槽中に繁殖します。

ナヤスの群生に水流が当たると、細く、しなやかな葉が揺らめき、幻想的な雰囲気を見せてくれます。

ナヤスは、一般的に軟水中では弱酸性~弱アルカリ性と幅広い適応性を持っています。

育成最適値はpH6.5~7.5水温 23~25℃、硬度は軟水。

二酸化炭素(Co2)の添加は、特に必要ではありません。CO2添加がなくとも、充分に成長してくれます、 水質もうるさくなく、枝分かれを頻繁に行い、短期間で全体がボリュームアップして行きます。光量それ程なくても育つため、丈の長い水草の間を縫って、忘れた頃に顔を出してくることもしばしばです。あまり放置しておくと、あまりの成長の早さから、逆に他の水草から光を奪ってしまうこともあります。

ナヤスは、根は節から1本しか生じないですが、肥料をよく吸収し、水質が栄養分に富んでいるとすぐに繁茂して水槽をいっぱいにしてくれます。

ただし、水質の急変には弱い面をもち、水槽から水槽へ移動させると枯れることがありますが、一度枯れても、水質に適応し再度繁茂します。

ナヤスは低光量でも、肥料状態の良い水槽ではよく繁殖し、群落を形成します。

新芽が白くなるようであれば液肥を授与するだけですぐに復活します。

「ナヤス」という名前で流通しているものは複数ありますが、単に「○○・ナヤス(例ブラックナヤス等)」は、非常に丈夫で、浮かべておいても育成出来るほどです。

ですが、本種の最大の特徴は茎の節間が非常に脆く、換水時にガラス面を掃除している時なんかに多少腕が当たると簡単に折れてしまったりします。茎が非常に硬いため、ポキッと折れやすいので注意が必要です。「茎が折れやすい」ということは、簡単に間引くことが出来るということです。成長しすぎて、他の水草の光を遮ってしまうようなら、思い切って折ってみましょう。折れやすい節は、こういう時メリットです。 ただし、ナヤスは一つの節が水草に絡んでいるだけでも、そこから増えますので、完全に間引いたと思っても、いつの間にか見えないところからまた増えてた、ってこともあるぐらいなかなかタフな水草です。増え過ぎには注意してください。 ただ、折れたものをそのまま底床に挿しても成長するほど、生命力に溢れた水草です。極端に言えば、ナヤスが育たないような水槽では、他の水草は大半がNGになるとも言えます。伸び方は比較的ランダムに脇目が出て、茂みのように増えていくので、ボリュームが欲しい時には重宝します。

一方「ラージナヤス」と呼ばれる水草は少々難易度が高く、南米系水草のスタンダードとも言えるソイルに高光量、CO2を添加してあげた方が綺麗に育成できます。こちらは縦より横に広がりやすい特性を持っていますので、中景で広めに配置してあげるとよいでしょう。ライトグリーンの葉が強くカールする美しい水草です。

 

レイアウト

前述した通り、ナヤスの群生は細く、しなやかで繊細な葉が揺らめき、幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。

しかし、配置を間違えてしまったり、浮遊させてしまうと、多くの場合は濾過器の吸込み口に集められてしまうことが多いでしょう。

配置は給水口に近いところに植えてあげましょう。水流があると、ゆらめきが増し、一層綺麗に見えます。逆に排水口(濾過器の吸い込み口)付近には配置しないであげてください。

どの水草にも言える事ですが、一種でまとめ植えすると美しく、底床に植える方が良いです。

低光量でバランスをとった場合に、色が濃い緑になり最も美しくに育ちます。高光量の場合はライトグリーンとなることが多いです。

アクアリウムのレイアウトでは前景草もしくは中間草とし、その群落はダークグリーンに見えることから、脇役草(ワンポイント)として使用する場合が多いです。

トリミングはハサミなどで刈り取る方法が良く、脇芽をすぐ出して美しい自然のアクアリウムを見せてくれます。

外見は和風を連想させるので、そのまま和風テイストなレイアウトには合いそうです。 その他には成長の早さを利用して後景の後景にも使えますし、軽く中景当たりに1本くらい置いてアクセントやレイアウトに動きを与えるような形としても使えます。増えすぎても簡単に間引けるので意外と使い勝手は良いです。


 

増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。

最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。

有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。

切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。

残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。

側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。こうしてどんどん増やすことができます。

「取り木」よる方法もあります。

有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。

すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。

新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。



特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
RSS Feed
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page